再登校事例

強いストレスと解離性障害による不登校 女子中学生SKさん Vol.4

「次回は絶対話をする。」

(2010/6/19)
 
新井先生、訪問日。
 
新井先生が到着する直前に自室に閉じこもり寝てしまい、先生とご挨拶もできない。先生がお帰りになるとすぐに起きてきて、寝てなかったかのようにする。あまりの無礼さに腹立たしい。
 
「22日(次回カウンセリング予定日)は絶対話をする。今も話をしに行こうかと思って、起き上がろうとしても起きられなかったんだ」とSKは言う。
 
いろいろ考えていても、体が言うことを聞かないことを嘆くので、「次回は挨拶だけでもできればいいね」と先生がおっしゃっていたよと伝える。
 
私の「ディズニーランドには行けるのに、他は何もできないでいいのでしょうか」の問いに「好きなことはできるのだからいいじゃないですか」と新井先生。

解説

これがよくあるパターンです。

前日までカウンセリングを受ける気マンマンだったのが、当日の朝になると顔色が優れず、開始時間が近づくにつれ落ち着きがなくなり、徐々に不安に襲われ、体調も精神状態も、ドンドン落ち始める。

お母さんがおっしゃるには、SKさんは

「いつもは人に失礼なことをするのをとても嫌がる子です。
人に対して失礼なことを言ったりしたり、人の容姿をとやかく言う人を、とても嫌悪しています。
それなのにああいう態度をとることで、もっと自己嫌悪に陥るようです。」

そんな子らしいですね。

そんな子ですらカウンセリングを受けることもままならない、それが第一の大きな壁なのです。

現在はなんとかこれを避けるように、つまり「赤の他人に会えない子も、徐々に他人に会えるように」カウンセリングを組み立てています。

さあ、次回の訪問で私は強烈なあるモノを見せられました。

そのあるモノとは?